娯楽感想文

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くしやきさんの道具箱3段目【Microsoft Word:ルビ編③】

 長らくお待たせしたけどこれといって理由はない道具箱シリーズ。

 今回にてルビ編はひとまず終了したいと思います。

 そのためには私の持つルビの技能をすべて皆様にお見せしなければならないわけですが……もったいぶっても絞り出せるものはそう多くありません。

 

 なのでちゃきちゃきいきませう。

 

 ところでみなさまは、ルビを振れることを知ってまず初めに何をするでしょう。

 文章中の難しい言葉に読み仮名を、中二的なワードにふさわしき真名を―――思いつけば思いついただけ使いこなせそうなルビ機能ではありますが、私のようにWeb小説メインでやっていた方々はもしかしたら 傍点を振りたくなってしまう ・・・・・・・・・・・・・・ のではないでしょうか。

 

 結論から申し上げますと、それは愚行です。

 

 ええ。

 私は愚かにもそうして傍点をふりふりしていたわけですが、皆様におかれましてはそのような過ちを起こさないよう……ふつうはしませんね。ググったら誰でも気づきますもんねっ。

 

 文章に傍点を振りたい場合は、まず文章を選択して、次に『Ctrl+D』または右クリック→『フォント(E)』を選択してフォント操作のウィンドウを開きます。

fig.1-1 文章は使いまわしですの図

fig.1-2 フォントウィンドウの図

 御覧の通りこのウィンドウには『傍点(:)』という項目があって、これをいじくることで傍点を振ることができます。

fig.2-1 傍点を選ぶの図

fig.2-2 傍点が振られましたの図

 ちなみに傍点は「.ピリオド」と「,コンマ」の二種類あって、ご自由にお選びできますよ。

 ちなみにちなみにこの動作をショートカットに登録することも可能です。

 コマンドは『分類すべてのコマンド』から『DotAccent』または『CommaAccent』を探してください。『Ctrl+.』のショトカキーが空いているので、私はそこに登録しました。

 傍点については以上です。

 

 ……ルビは……?

 

 まあ傍点もルビみたいなものなので。

 こうでもしないとネタ切れですしね

 

 つづいてのルビ小技は、空白(=スペース)に振るルビです。

       こんなかんじですね。

 HTML君では問題なくできるこの空白ルビですが、Wordさんとなるとそうはいきません。実際に試してみましょう。

 まずは空白だけを選んでルビを振ろうとしてみると―――

fig.3-1 空白は文字じゃないの図

 ごらんの通り、空白くんは文字列とはみなされないのでルビを振ることはできません。

 では今度は行をまとめて選択してみますが、やはりこいつもうまくいきません。

fig.3-2 認識されない空白の図

 空白はなかったことにされています。

 ただ認識自体はされているらしく、『文字列全体(G)』という項目がグレーになっています。これはひとつのボックスに文字列をまとめるコマンドですが、そうすると空白まで含めることになってしまうからかもしれません。

 とことん嫌われる空白さん……あわれ……

 しかしながらズルをするのは簡単です。

 

 空白がダメなら、まず埋めてしまいましょう。

 それからその文字列を空白にしてやるのです。

fig.4-1 空白をくうはくにする図

fig.4-2 そろそろくうはくの文字がゲシュタルト崩壊しそうな図

fig.4-3 空白にくうはくを打ち込んだ図

 御覧の有様です。

 やったね。

 これを利用して何ができるかといえば……まあ、それは自分で考えてください(なげやり)。

 なにげに感嘆符の後に入れる半角スペースとかによってもルビは阻害されがちなので、最初は適当なコンマを入れておいて後でスペースに変えるとかやるといいですね。

 ……使い道……は……?

 自分の胸に聞いときなッ!

 ちなみにこの空白ルビはPDFとかにしても問題なく作用します。

 そしてMF文庫Jさんに投げつけても規約違反とかで却下されることはなかったです。安心。

 

 というわけで次。

 次はもはや技でさえなく小ネタです。

 本格的にネタ切れだよ。

 

 皆さんはたぶん小説を書く上で必要な言葉を辞書登録したりすると思います。

 実はWordのルビ機能、辞書登録された言葉にも対応してくれているのです。

 

 てはじめに適当な造語を作ります。

 これに普通にルビを振ると、Wordさんは自分で頑張って考えてくれるわけです。

fig.5-1 洋餅の図

 しかしこれは洋餅の読み方ではないのだと憤ったあなたは、この無機質な箱野郎に本来の読み方を教えてやるわけです。

 そうしてからもう一度ルビを振ろうとしてみると……

fig.5-2 洋餅の図

 このように、正しい読み方でルビを振ってくれるわけですね。

 もちろんこれは嘘っぱちのルビなのでみんなはマネしないようにしましょう。

 

 ともあれ、こうすることで自分のオリジナルな言葉に、さも当たり前みたいにルビを振れるわけです。

 問題は普段使いするくらいの頻出単語ならこれを知る前からどうせ辞書登録してるだろうということですね。

 要するにここで紹介する意味がほぼない

 ネタ切れですからして。

 しかたないね。

 

 そんなこんなで、以上です。

 前回から時間が空いたのでもちろんいい感じの締めの言葉を考えたはずだ、とあなたはきっと考えています。

 しかしながらそれは安直というものです。

 時間とはあくまでも過ぎ去るもので、重要なのは時間ではなく行為なのですから。

 つまり時間があろうと考えてなければそこに意味はないわけでございますよ。

 

 あ、やめて埋めないで……

 今度こそ次回には頑張って考えますから……

 

 それではまた次回の道具箱でお会いしましょう。