くしやきさんが好きをお届けするブログvol.15【男二人で】
飯テロとエモーショナルと女装男子が一堂に会した神作品の話でもします?
あるわけねえだろそんなもんと皆様お思いのことでしょうが、しかし世界は存外に広いもので、ねえだろって作品の九割九分九厘はそこらへんに転がっています。
そこらへんっていうか、例によって例のごとく『ニコニコ静画』さんなんですけど。
というわけでてめぇらの情緒をぶち壊しに来たぜッ!
①概要
今回読んだ【男二人で】という作品は森越一 様によるWeb漫画です。
タイトル通り男二人が気安い感じでご飯を食べたりするだけの漫画ですが、そんなシンプルなコンセプトでどうしてこんな面白い上に情緒をぶんなぐってくるような作品になれるのか意味が分からんので、要するにこの人も神様の一柱ということなのでしょう。
ところで、男二人、というのでぱっとイメージする絵面があると思いますが、たぶんそれ間違ってます。
実際の情景はこうです。
あの、美人過ぎません……?
ええそうです。今作の『男二人』、なんとイケメンと美人からなっています。
万人に得しかない。
ちなみに初回はこうしたラフ? の状態ですが、二回目以降はもちょっとしっかりしてます。画力解放も時々差し込まれたりして。でもこの絵でも十分以上にヤバさは伝わると思います。表情がすてきなんですよ。そしてその表情で一コマ使ったりして、漫画という媒体をめちゃくちゃ高度に生かした文学作品という感覚になります(早口)。
もちろん世の中には『男性が女性的な装いをする』ことについてしこりのある方がいらっしゃるとは思いますので、そういった方には向いていません。別にそれ良性の腫瘍だから気にしないでいいですが、「あれいつの間にかなくなってるやん」と気付いた時には戻ってきてください。損はしないです。
今作はこの美人とイケメン(ときどきイケメンズ)がおいしそうにご飯を食べるという飯テロと、気安くも複雑そうでいてシンプルな気もするふたりの関係に情緒を破壊されるマインドテロによって構成されています。
ふたりの間にあるのが友愛だというのはきっと疑いようもなくて、だけどそれだけじゃないとしてもおかしくはなくて……なるほど愛情っていうのは安直に『友愛』『恋愛』だとか呼ぶべきじゃなくて、そもそもいろいろな色と面があるのかな、とかそんなことを考えさせられる感じ。
私もこれを読んでふたりの、思わせぶりなようでいて自然な気もするしふたりだけで分かりあっていて読者に教えてくれねぇでやんのっていう焦らしっぷりにはずいぶんと情緒を揺さぶられました。
はよつきあえ(ド安直)。
いやほんと。
②登場人物紹介
まあつまり、この男二人をもうちょっと紹介するよってことです。
このメガネイケメンさんは『ハヤト』。
寡黙っぽい気配はあるけど、相方と一緒だと気前が良くてノリがいい、たぶん面倒見もいい、そんな人。
なにげにこのページだけで『ふたりがお菓子を置いておく仲』だということを説明しているわけですね。仲良しがよぉ……ッ!
基本的には相方からのお誘いで一緒にご飯することが多い今作ですが、たまにハヤトさんが作ったローストビーフとか梅酒とかが主題になることがあります。一人暮らしの男性っていう感じがすごいする―――それなのにハブラシとか二本あるし寝具もある模様。
とっても仲良しですねッ!
この顔面ハーバードは『アオイ』さん。
見ての通りの美人さんです。
ちなみにこの場面はファミレスで、食後で、ハヤトさんが離席中で……ってなタイミングです。その要素とページだけでぶっ刺さる人にはぶっ刺さるんじゃないでしょうかね。なんなんこの人。
今作におけるエモの元凶は基本的にこの方で、 基本的には男友達だなーっていう気安い距離感なのに、ところどころに差し込まれる含みありげなセリフや物憂げな表情に情緒を叩き潰されること数知れず……じ、じっさいのところどう思ってるん……?
時によってウィッグを変えてみたり、かと思えばお化粧とかのないフラットな状態を見せてくれたり、ネコミミ着けてみたりといろいろ見せてくれるサービス精神旺盛な(?)お方。毎話毎話この人の姿を楽しみにするのも一つの楽しみ方かもしれません。
③見どころ
男二人の、ある意味雑でもあって、でもお互いに尊重しあってるのがわかる適度な距離感からなる心地よい掛け合い。そうかと思えばふとしたときにその距離感がぼやけて見えるようなやりとり。
だっていうのにグルメ漫画だよっていう顔してる今作です。
ご飯はおいしそうだしアオイさんは美人だしハヤトさんはかっこいいし関係はエモいし胸は揉むしと、毎話必ず見どころがあります。
一ページしかなくてもしっかり面白い。
だからつまり見どころは、毎回そういう短い物語として丁寧に作り上げられているなぁっていうところ。
読めば読みふけり、次の更新を待ち望むことになること間違いなしです。
いっとくけどまだ連載中だからよ……!
送れんじゃねえぜやろうども!
はい。
といったところで終わりにしましょう。
なんかこう、ね。
この文章を読んで「これ読みたい!」って思ってくれる人が何人いるんでしょう……
もっと説明力を……参考書でも買うか……? サルでも分かる読書感想文とか。
さておき。
以上、私の大好きについてでした。
次の大好きでお会いしましょう。